20代の中ごろ、私は仕事もプライベートも行き詰まりを感じ、大きく抱えたストレスで心身を激しく疲弊させていました。 思い通りに進まない人生に失望感すら覚え、やる気のことごとくが喪失していくような有様でした。 そんな時、とある知人と再会したのです。 彼は私よりも年上で、小さいながらも地元で自身の会社を経営していました。 年収に関しても当然私とは段違いのレベルで、本音では羨ましくもあったのです。 そんな彼に行き詰まりやストレスのことを相談すると、彼は神妙なその表情を一転させ、大きくガハハと笑い始めました。 怪訝に思っていると、彼が「仕事で悩めるキミがうらやましいよ…」とつぶやきました。 彼いわく、自分は経営のために実は億単位の借金を抱えている、だから悩みやストレスを感じているヒマがない、とのことでした。 しかも、その借金に関する吐露を重々しく語るのではなく、飄々と笑い飛ばすのです。 ダンプカーのように逞しい彼の話を聞いていると、自分のストレスなどは小さいものだな…と、その当時かなり救われました。